あれは、何度目かの旅の時の、四日目だったでしょうか。公園で野宿をした翌朝のことでした。国道のバイパスを歩いていると、パトカーが横に止まって呼び止められました。
心配される場所というものがあります
別に、私が何か悪いことをしたというわけではありませんでした。交通量の多い国道バイパスでしたので、通報を受けた警察が、「ちょっとここ危ないので、安全なところまでお送りします」と言いに来てくれたのです。
とはいえ、旅というのは自力で歩いてこそのものですので、いやぁそれは困るなぁと答えると、地図を見せてくれて、次の曲がり角を折れて、そこからこう行ってあー行ってってすると、車の少ない道を通って目的の方向に向かうことができますよと、教えてくれました。
歩行者通行止めとかではないので、歩いてはいけないわけではないものの、通報があれば駆けつけなければいけないので、できるだけ警察に心配されるような場所は避けた方が旅が快適に続けられるでしょう。
法定速度を守っている車なんかまず見かけません
実際、車というのは出せるだけのスピードを出したがるものです。法定速度以上、警察に捕まる速度未満の最大値を出したがる傾向にあります。
狭い道で接触しかねない場合も、歩いてるヤツ邪魔だなぁと思うだけであって、自分がスピードを出しすぎているなんてことを反省したりはしません。
確かに危ないものなので、交通量の少ない場所を選んで通った方がのんびり歩けます。
国道から外れた方が、野宿できる場所も見つけやすい
国道をまっすぐ歩いて行くと、野宿できそうな場所を見つけられなかったりします。小さな公園なんかは国道沿いにはあまり見かけないものです。
人が多すぎて寝床にはできそうにない大きな公園なんかは、国道沿いに見つけられたりもするんですけどね。
野宿の都合上も、交通量の多い国道を避けて通った方が賢明ですね。橋の下で寝る場合なんかは、上でガタンゴトンと一晩中うるさくて寝付きが悪くなりますし。
音がうるさくても眠りにつくことはできます。疲れ切ってるので一度は眠れるのです。しかし、3時間くらい寝るとある程度まで体力が回復してしまうのか、目が覚めてしまいます。すると、どうしても音が気になってゆっくりできないという……。
寝床を見つけないことには一日の行程が終わりませんので、少なくとも日が落ちる頃には国道を離れて、野宿できそうな場所はないかと脇目に見ながら歩けるルートを選びましょう。
常に寝床の都合を考えておくのが、野宿の旅でのコツです。